事例にみる商品開発マネージメントの諸課題
代表者寺田昌弘のブログでは、主に富士フイルムの光学電子映像部門の商品企画マネージャー・R&Dマネージャー時代に携わってきた事業戦略、商品戦略、プロダクト開発における知見を、数多い失敗事例ありのままに(ときどき成功事例)交えて紹介しています。
本サイトはテクニカルな話題にフォーカスしていく予定ですが、ビジネスモデルやマネージメントの観点は下記を是非ご参考ください。
「REFLECTION & PERSPECTIVES(鑑往知来)シニアエンジニアの創造のレシピ」
投稿カテゴリ「リフレクション」(https://mterada.com/archives/category/reflection)
トピックのご紹介:
「富士フイルムはデジタル化の勝者か?」
フイルムからデジタルへの転換を乗り切れず倒産したコダック、事業転換に成功した富士フイルム、という対比事例がよく引用されます。社外から見れば経営学者や評論家にとって対照的な結末は面白い話なのでしょう。
しかしデジタル写真革命は誰が何と戦い誰が勝ったのか?認識すべきファクトについて記しています。
「インスタグラムはなぜ写真カメラ業界から生まれなかったか」
世界中に影響力をもつ情報メディアとなったインスタグラム。
技術も資金もあったはずの既存の写真カメラ企業たちはなぜインスタを創れなかったのでしょうか。
無理ゲー経験者の一人として4つの要因を振り返り、打開策への気付きを記しています。
「ジレンマに陥った事業の危険な兆候とは」
構造的に抜け出せないのがイノベーションのジレンマの恐ろしさ。
しかし組織にその自覚がなければ、後になって修正に大きな犠牲を払うことになる。
恐らく業界は違えどありがちな兆候への気付きを記しています。
「スノーデジカメはSNSの夢を見たか」
4億人が使うスマホ用の人気カメラアプリ「スノー」があります。
自動的に被写体の顔にウサギ耳やキスマークを重ねて撮れるデジカメをスノーの8年前に商品化していたのに、スマホ時代の到来時にチャンスを逃したのはメーカーのDXの壁。どう乗り越えたらいいのか考察しています。
「旅行カメラを作れ~誤った目標設定の教訓」
競合他社のヒット商品を意識して誤った商品開発テーマを設定してしまったために起きた悲劇。
競争ではなく顧客視点に立ち返る重要性への気付きを記しています。
「アプリのアップデートが行き詰る多機能化の罠に気を付けよう」
ソフトウエアをバージョンアップして改良し続けることが重要になっている。
価値を付けているつもりの多機能化がアプリを行き詰まらせるリスクについて記しています。
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今後も、活かせる事例・教訓を追加していく予定です。 (2022.7.26)
以上